August 31, 2006
京都 9月 着物で散策 お薦め行事
9月9(土)上賀茂神社 烏相撲と重陽神事
8日:烏相撲の内取式 9日:午前10時より重陽神事。この後「烏相撲」・「氏子児童による相撲」
9月9日は古来9という陽(陰陽の陽)の数字の重なる日であることから
重陽節句として五節句の一つに数えられ、宮中を始め一般にも祝いの日とされ
古くより厄災祓いの日として、色々な行事がおこなわれてきました。
菊酒を飲んだり、菊に着せた綿で花についた露を集め(被綿)、肌を拭って長命を祈るなど・・
烏相撲は上賀茂神社の祭神の祖父である賀茂建角身命が神武天皇東征の時、
巨大な八咫烏(やたがらす)となって先導をつとめるという大きな功績をたてた事と、
悪霊退治の信仰行事としての「相撲」等が結びついて行われるようになりました。
当日、本殿で祭典があった後、境内・細殿前庭(ほそどのぜんてい)で弓矢をもった刀祢(とね)が
烏の踊るのように三三九躍横跳びをしたのち『カーカーカーコーコーコ』と烏鳴きをするなど
ユニークな所作を行います。その後、児童等による相撲が行われまた、その年の葵祭・斎王代が
観覧します。
9/9(土)虚空蔵法輪寺 重陽の節会 謡「菊慈童」・舞の奉納
菊の節句(菊花供養)菊慈童の像を祀り、長寿の祈願を行い、
邪気を払うとされる茱萸袋(しゅゆふくろ)が授与されます。
10(土) 大田神社 里神楽 午後7時
杜若で有名な大田神社。毎月10日は月次祭、里神楽(ちゃんぽん)が奉納されます。
この神楽は今の神楽の 原型といわれ、老人男女二人ずつにより舞われる、里人により受け継がれてきた、
古式ゆかしい宗教行事。
15(木)鞍馬寺 義経祭 法要11:00~
源義経(幼名牛若丸)を偲ぶ法要
鞍馬山中には義経が天狗僧正坊に剣術を習ったと言われる僧正ヶ谷や、道場であった木の根道、
牛若丸背比べ石などゆかりの地があり所縁深いところからおこなわれる慰霊祭。愛山費200円
16(土)~18(月) 梨木神社 萩まつり
16日:茂山社中狂言「萩大名」奉納 池坊家元献花・舞踊・俳句
萩にちなんだ狂言。田舎の侍が萩で有名なお庭拝見の愉快な顛末。
名水で名高い梨の木神社の井戸水で点てられたお抹茶の御茶席で、着物ならではの
立ち居振る舞いを体感しにぜひお出かけを。梨の木さんのお水は美味しいですよ
17日(日)観世会館 岡崎 茂山狂言「かなもじ会」
社中の日ごろのお稽古の成果を舞台で発表。
プロではない素人ゆえの面白い演目続出。気軽に狂言をどうぞ
観覧無料 10時~5時
19(火)平安神宮 神苑無料公開8:30から16:30
池泉回遊式の名園。着物で散策に最適
20(火)~26(火)市内各寺院 秋の彼岸会
暑さ寒さの限(きり)として言われる日、先祖供養もどうぞ。おはぎもおいしいし
25(月)安井金毘羅宮 櫛祭り 午後1時 櫛供養式典。
古くなったり傷んでしまった櫛やかんざしに感謝をこめて供養する
お祭り。境内北側にある櫛塚(久志塚)は、女性の命とも言われる髪の美しさを引き立てる櫛をお祀りしていて、 美願のご利益有。
この塚の前で祭典が執り行われ、拝殿で舞踊「黒髪」が奉納されます。
その後2時頃より各時代の髪型に髪を結い衣装をまとった、時代風俗行列が神社周辺を練り歩きます。
この行列はカツラを使わず、全て地毛で結いあげてあり、日本髪の美しさと結髪の技術のすばらしさが
見られます。
注:変更の場合がありますので、各主催者にご確認下さい。
毎月、何かしら着物でお出かけにぴったりの行事があります。ぜひ出かけられ、楽しんでください。
投稿者 blogkyoto : 10:59 AM | コメント | トラックバック
May 10, 2006
声明:ファイナルコンサート
一昨夜の声明・聴く会の最終コンサートでした
暮れなずむ境内に篝火のはぜる音が時折響き、
誦される声が朗々と、また重低音が効き心の中までずいと入り込んできます。
通奏低音を中心線にして、その上下何階層もの音色が怪しいまでのハーモニーを作り
ただただ魅了され、身震いするほどの深い感動のひと時でした。
雅楽とコラボレーションもお互いの音楽を一気に天上に引き上げる素晴らしい演奏。
本堂毎、無常の天上に引き上げられ、天人たちのお仲間に入れてもらった思い。
コンサートホールでの演奏が、いかに厳かさを演出しても、到底たどり着かない
深遠な空間を現出した、こような機会に叉出会えることを願いつつの帰途でした。
感銘を受けた夢見心地の一夜
投稿者 blogkyoto : 08:03 PM | コメント | トラックバック
March 09, 2006
兄弟姉妹の宝物 母手縫いの「唐織・裂取り 打掛」

我が家に有る母手縫いの「打掛」
若松華楊の作った能衣装の名物裂コレクション百種の内から
選び抜いた唐織の布地を「裂取り」(縫い合わせ)したものです。
「裂取り」とは、いろいろの裂を色取りやデザインを吟味して縫い合わせ
一枚の布として衣装を縫いあげる日本古来の手法。
唐織は豪華絢爛たる究極の織物と言われます。
もとは中国から輸入された絹織物で、室町時代には上流階級の人でなければ使用できなかった
きわめて高価な染織品。
淀君やお市の方などの衣装と言えば判りやすいでしょう。
金糸、銀糸など多色の糸を使い
綾組織の地織りに、文様の部分だけ絵緯(えぬき=色模様を織りだ色すための緯たて糸)を
やんわり浮かせて織り込んだ、重厚かつ最高に華麗な紋(模様)織です。
写真からも判るかと思います
現代では能・狂言の衣装、花嫁の打掛、帯などに使われています。
写真の衣装は、母が縫い上げ、母の子供世代・孫世代の結婚式の衣装として
実際に何度も着用したものです。
この朱の裏地に大きく染められた紋は女紋。
日本では古来、家紋の伝承に「男系のいわゆる家紋」だけでなく
平行した母系の家紋伝承がありました。
母から娘へと脈々と伝えられる「女紋」、
現代では少なくなり、「女紋」と言っても知らない人が多くなりましたが
家系を考える時、なかなか奥深い意義の有る「紋継承」の形ではないかと思われます!
投稿者 blogkyoto : 11:32 PM | コメント | トラックバック
February 15, 2006
茂山狂言の会 きもので観覧
我が家に狂言のお稽古をしているものが一人居ります
毎年2月11日は恒例の発表会
応援方々“きものさんぽみち”のメンバーと観覧してきました。
京都観世会館は能楽堂。
着物にはこの上なくぴったりの場所です

詳しいご報告もHPにアップしました。
そちらへもぜひどうぞ
投稿者 blogkyoto : 12:56 AM | コメント | トラックバック
January 02, 2006
東京でも藤十郎襲名興行 歌舞伎座
師走京都で華やかな話題となっていた坂田藤十郎
1月は東京歌舞伎座で演目を一部新たにして襲名興行が行われています。
変わらない演目は「夕霧名残の正月」「曽根崎心中」などです。
「夕霧名残の正月」は江戸時代の坂田藤十郎が大人気を博したと伝説の出し物ながら
台本も何も残っていない、改めて江戸の名残を演出した脚本を起こして演じられています。
注目は「紙衣」の衣装大店の若旦那が放蕩の末勘され、落ちぶれて紙で作ったきものを着て登場します。
これは本物の紙で作られています。
紙といっても和紙でそこそこ強いと思えます・・・
着心地はやはり「ごわ・ごわ・ばりぱり」ではないでしょうか。
今日12chで歌舞伎座の生中継に藤十郎さん出演し
「最初はこわごわの動きも慣れてきました」といっていました。
1年のうちもっとも華やかなお正月興行。
歌舞伎座に着物で行くなど最高ですよ。
投稿者 blogkyoto : 10:43 PM | コメント | トラックバック
December 21, 2005
師走の東京着物散歩 vol 1
12月25日まで南青山・梅窓院祖師堂ホールで「和田エミの衣装世界」展覧会が開催されています
黒澤映画「乱」中国映画「LOVERS」 「HERO」の美しい衣装デザイン。
http://www.ints.co.jp/wada/index.htm
「布を染める」が中心におかれている 衣装の世界をのぞいてきました。
友禅とも大きく重なります
都会の真ん中に柿の木 秋
真近にみるマクベスのどくろの怖くすすけぼやーっと溶けていくような薄墨色の衣装が揺らぎます
一枚一枚どこまでも素材と染めにこだわるHERO・LOVERSの惹きつけて離さない青色緑色ピンク
実際に目を近づけると布の力が尋常ではないと感じます
京都で染める「真紅」は中国で同じ染料を用いても同じ真紅にはなりません。
京都は若狭湾からの地下深く浸透した伏流水:軟水であるからこそ出る色なのです。
友禅の色です
中国は「硬水」 初期の作業ではミネラルウォータートラック2杯分で
やっと日本と同じ真紅を染めたという興味深い話を聞けました
映画予算に括られての苦労です。
舞台衣装は間じかに見て、初めて見えたのが縞着物の工夫。
縞を染染めた物ではなく、全てパッチワークで布をを縫い合わせて縞にしてあります。
友禅の弱い部分は平板に流れやすいこと。
現実の着物は刺繍や金彩などを加え補います。
舞台や映像ではこれを究極まで力をつけるために縞を縫い合わせるという衣装だったのです
衣装が映像や舞台を作っていくために大きい比重があるという
面白い展覧会でした
投稿者 blogkyoto : 12:30 AM | コメント | トラックバック
December 20, 2005
襲名口上は華やか 坂田藤十郎 「顔見世」
南座の顔見世は京都の12月には欠かせない興行
歌舞伎通もそうでない人もかなりの人たちが行きたいなと思う場所。
きれいな緞帳が新調され劇場がぱぁっと華やか
1・2階は1等席でチケットも高い(25,000円ぐらい)ですが3階席まで上ると何とか手が届きそう(8,000円程)

襲名口上はスター役者の勢ぞろい。
菊五郎 中村吉衛門 仁左衛門とユーモアのある切れの良い歌舞伎独特の挨拶言葉がぽんぽん飛び
拍手と笑いに包まれ
最後に鴈治郎改め坂田藤十郎の231年ぶりの覚悟を披露する気持ちの良い挨拶
藤十郎は江戸時代、世紀の人気役者団十郎が籠を飛ばしてわざわざ見に来たという
エピソードが残る演技者だったそう。
2代目も柔かい情のあふれる芸風が一段と大きく魅力的になるものと期待できます
歌舞伎は観劇時間が長いのも特徴 4:45分開演 終演が午後10時。
四条通に出てくると、夜も更け お芝居の世界にとっぷり使って高揚した身をしっとり収めてくれます
顔見世には、昔から衣装を凝りに凝って出かけるという風が盛んでした!
花街の舞妓さん芸妓さん達の総見が有る日は
両脇の升席にずらっと並ぶきれいどころに目が奪われ、舞台を見るのと客席をみるので忙しい・・
一般の観客も贔屓の役者やその役柄にちなんだ柄の着物や帯を着て華やかさを盛り上げます
今年見かけたのは、「隈取」を帯に染めていた人、一番のおしゃれさんでした。
私の衣装は、黒地「折り鶴」絵羽羽織に「大首絵色紙散し染帯」にグレーの細縦縞のきもの。
一見おとなしい取り合せも、「八掛」がポイント。鮮やかな緑をあしらっているところにご注目!

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December 08, 2005
師走の市民狂言の会 茂山一門
京都は昨日からものすごく冷え込んで
作深夜から
雷はなるし、みぞれは降るし
寒くて、がちがちに肩がこわばってきました。
昨日京都市民狂言の会が200回記念と言うので
千之丞先生から切符を買って
観世会館に行ってきました。狂言は面白くわはわはと笑って愉快でしたが
入場に30分ほど並んだのですが寒かったですよ!
(3度C か5度C の体感温度)
200会を記念し東京から野村万作・萬斎も来演
*筑紫の奥: 地方のお百姓が年貢を納めに行く途中道連れになったお百姓と共に
めでたく収める祝言色彩の濃いのどやかな演目(似た物に「佐渡狐」)
*蝸牛:とんまな太郎冠者がカタツムリ(蝸牛)を薬にするため取って来いと言いつけられ
山伏をカタツムリと間違えるてんやわんやの演目
最後は皆で囃子踊り、軽やかに賑やかに終わる
*籤取り大名 :200回記念の抽選お土産の当たる一幕
*小傘こがらかさ:狂言らしい超賑やかに、 舞台からはみ出しそうに出演者の多い一番
俄か似非僧がでたらめなお経で法要して奉納物を騙し取る顛末がおかしい。
狂言の世界は、おおらかな笑い!
権威を軽やかに笑い飛ばし世知辛い世情を
「何をこまこまと思い悩むの?」という気分にしてくれます
会場には着物姿も多く、
紬・大島・長羽織・お洒落な縦縞の柔らかもん 小紋着物の可愛い若い方もちらほら
華やかな雰囲気をいっそう盛り上げていました。
着物を着て気分良く笑う・・・こんなたのしい時間は稀有。
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December 01, 2005
師走・京都南座の顔見世
南座に顔見世の招きが上がりました。
今年は鴈治郎が231年ぶりに復活襲名したと話題で
新聞やテレビのニュースにも取り上げられる坂田藤十郎。
一番右端をに南座初の藤十郎の名前が
江戸時代の芝居小屋を思わせます。
今年も顔見世にぜひ行きたいと心が浮き立ちます。
(去年は海老蔵襲名・「にらみ」の師走でした)
http://www.kimonosanpo.net/sanpo/kaomise.htm
今年は花工房で「藤十郎好み」のきものを染めているので
是非ともと、切符を確保しました。
襲名口上や演目 劇場風景など又ご報告いたします。
お楽しみに
投稿者 blogkyoto : 07:21 PM | コメント | トラックバック
February 12, 2005
茂山狂言の会

2月11日は恒例の考究会。岡崎観世会館に茂山一門、お弟子さん方の発表会が行われました。


役者の登場口「揚幕」を楽屋側から見る。前は「橋掛かり」。
幕口(五色の揚幕)は楽屋(鏡の間)との区切りここから舞台へ登場します。

投稿者 blogkyoto : 10:25 AM | コメント | トラックバック
December 26, 2004
四条南座 暮の顔見世

2004年暮の顔見世は、11代目海老蔵襲名披露興行ということで、「口上」の一幕が!
口上の後の名高い『睨み』を見んものと出かけました・・・


口上は、舞台に作られた大広間に、横一列ずらりと 裃を付けた幹部役者が並び
襲名の祝辞とご贔屓様への挨拶を述べます。
テンポ良い口上はそれだけで見事な一幕の演し物となります。
口上の後の 『睨み』
映像などでは感じられない迫力、最後列の私などにも遠い舞台から届く 「目」 力 は凄いものでした。
江戸歌舞伎の粋のまとめの様な演目「助六」の海老蔵はまだまだ若いという感想ですが
これから大きくお父さんの団十郎のようにならはる事を充分期待できそう、楽しみにしときましょう。

舞妓さんたちもこの日ばかりはお客さま、お弁当を広げ
髪をなおし、紅を塗り直したり 楽しそう
















