能装束 虫干し

この夏の暑さは異常といえるほど!
何でも干せばすぐ乾く程。
この暑さの時期に京都の各お能の家元では、衣裳、や本鬘(人毛製)を虫干しされます。

近年美術館で衣装展をかねて公開されていることも多く
観覧された方も多いと思います。

先週ご縁があって大江流お家元の虫干しを拝見してきました。
こちらはお流派挙げて「虫干し」の作業にまい進されて
見学のどうのという雰囲気はまったくありません、まったくの虫干し作業のみでした。

去年からお謡い習いだしたと言う超初心者2名とその友人という
まったくのお邪魔虫がお手伝いもせずただ見学させていただいたのに
お家元に衣装のご説明を頂き恐縮と緊張で皆がちがちに。

お稽古場いっぱいに張られたロープに直衣、狩衣、法被、長絹(ちょうけん)、直垂、素襖など 唐織の小袖などごとに厚い土壁の蔵から運ばれて来る畳紙(たとうし)から出し何度も架け替えながらの三日間の作業だそうです。

たとうしが立派なものです、普通(90cm×40cm弱)の二回り位大きさで
入る物にぴったりの大きさになっていてそれぞれ全部柿渋が塗られています。
古いたとうしほど色が濃くなっています。
ウコン色の布を中包みもしてあり、柿渋の防腐・防水・強化の役割とともに
大切に保存されているのがよくわかります・・・

本物の織物を目の前にし、この衣装はこの役だけの為の衣装、、
これはあの劇場でこの役を舞ったときに作ったものですなどお話を聞いていると
舞台が目に浮かぶほどの臨場感いっぱいのひと時でした。

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Posted on: 15th 8月 2013 by: blogkyoto