投稿者「blogkyoto」のアーカイブ

紹巴・裂取 「丸帯」

紹巴の帯地百種類余りを使い帯幅の倍に
裂取(きれどり)に縫い上げ、半分に折り畳み丸帯に仕立ててあります。
見えている裏側も全く同じように裂取で出来ている非常に贅沢な逸品。
紹巴とは利休の弟子里村紹巴の好んだ名物裂から来ている。花柄・幾何学模様・更紗様・鳥・唐子等伝統有職柄など細密多彩な見ているだけでも楽しい文様を強撚糸で織り上げている。
柔らかく滑らかな締め心地の良い素晴らしい帯。この帯も下の花嫁打掛もすべて母のお手製

布地の滑らかさ柔らかさで占め心地の良い帯。色柄の多彩が楽しい
紹巴 端切れ
丸帯の為に使った端布 母が大切残してありました

これも裂取。能衣装名物裂を使った裂取の花嫁衣裳「打掛」

母の縫った打掛、ふっくらと厚みのある布の華やかな重厚さは能衣装として舞台に映えます。しかも軽く自在に舞える特徴がある。裂取の手法は、高価な絹糸も、木綿糸も、ほんの端切れも残さず使うことからできた手技。外国のパッチワークと同じ文化でしょう。

友禅でアロハシャツに虎を染める

戦後ほどない頃、絹統制や衣服どころではなくまして友禅の着物など論外の時代のお話です。

ハワイのチルトンさんという名前の方からアロハシャツに虎を染めて欲しいと注文がありました。

張り切って狩野派ばりの立派なトラを染めたところ「いやこんなのじゃない」ま、言わばアメコミ的な虎が望まれたそう。何とか希望に近いものを染め、しばらくの間仕事をさしてもらったと 父の晩酌の都度聞いていた笑話のような昔話。

虎の染め見本こそ残っていませんが、他の染め見本布を大事に残しています。今見てもモダンでしかも型染の技法特色が良く出ています。

一つのデザイン幾通りもの配色、友禅らしい繊細な線の面白さなどきっと日本らしい味が出てハワイで好評だったのでは