2007年09月
Entries Title
ずいき祭 天神さん
10月1日 北野天満宮・瑞饋(ずいき)祭りが始まります。

京都の秋のお祭のさきがけ
大変規模の大きな神事で、1日から5日までいろいろな行事があります
(詳しくは天神さんのHP )
お旅所に1日から祀られている見事なずいき神輿は
収穫感謝の意味あい濃く、屋根のずいきを初め細部の野菜による細工が見事です。

野菜・乾物(湯葉や麩など)を使い、歴史上有名な場面、人物を神輿の周りに飾り付けられています
(お旅所は、京都市中京区西大路上ノ下立売通西入ル御輿岡町西大路北野中学バス停から
西大路妙心寺道を西に入ったところ)
4日の還行祭(お旅所から北野天満宮まで)でこのお神輿が動きます。
快適な気候に袷もそろそろ着たくなりますし、ぶらっとお祭見物にお出かけ下さい
安宅コレクション展 東洋陶磁美術館
9月30日で終了間際大阪東洋陶磁美術館に出かけました
『安宅コレクション・美の追求者』展は
東洋陶磁美術館が作られる元となった安宅コレクション。
安宅産業の倒産、その主力銀行住友銀行から大阪市への寄贈など
衝撃的な経緯ではありましたが
際立った美を見極める目を持った安宅英一によりなされた求道の成果は
今になれば優れた陶磁器を見ることの出来る幸せを多くの人にもたらしています。
全ての作品は、素晴らしいという一言
納まりかえらず、品格はあくまで高くその上に大変洒脱な心意気の感じられる
魅力一杯の物が多いのです。
この鳥を描いたのはどんな人やったのでしょう。
幽霊のようなしっぽの面白さ、思わずふふふです・・・
この美術館のユニークなところは、美術館内撮影OKなのです
上の写真も今日撮ってきた物です。掲示にOKとあったのですが
なぜかどきどきしながらシャッターおろしました。
もしご興味が起こればあと3日間ですがぜひお出かけ下さい
(京阪北浜駅下車ライオンの橋を渡って、土佐堀沿いに中央公会堂方向で5分ほどです)
大阪の後東京でも開催されます
2007年10月13日(土)~12月16日(日) ※月曜休館
開館時間: 10:00~17:00(入館は16:30まで)
但し12月1日(土)~12月16日(日)は19時まで開館(入館は18時30分まで)
三井記念美術館 (東京都中央区日本橋室町2-1-1 三井本館7階 )
中秋の名月 観月の宴
明日は中秋の名月
今日はあいにくの雨空で期待は明晩に膨らみます・・・
鳥取のメンバーから名月にちなんだ こんなメールを戴きました。
あんまり風雅やのでご披露します。
----------------------------------------
『今日は月見の茶事があり先程帰りました。
こちらは生憎のお天気でお月様を愛でる事はできませんでしたが、
行灯のあかりで茶を一服優雅な一時でした。
しかし、うちの大胆な先生、三方に無造作に並べられたえらい立派なお団子……
あの一画だけは別世界でした。
お料理を食べた後、「香付花月」と言って、聞香の後
お香に付いている銘で詩を詠むお稽古をしました(勿論お茶も頂きます)。
予めお題は頂戴していたものの、小学校以来かなぁ~硯と筆扱ったのは…
汗取り肌着で間に合わないほど?いやぁ~な汗〓かいちゃいました。
明日の中秋の名月もこちらはお天気悪そうです
〓京都はお天気如何ですか?あちこちで観月会が催されるんでしょうね。』
----------------------------------------
そうです、京都でもあっちこっちで明日、観月会が開かれます
代表的なところで
◎上賀茂神社 (雨天・庁屋)
◎大覚寺/観月の夕べ
◎下鴨神社「名月管弦祭」
◎京都府立植物園「名月観賞の夕べ」
少し後になりますが、お茶の発祥の地、宇治萬福寺では
こんな行事も行われます
◎萬福寺「月見の夕べ」10月6日(土) 15~20時
日本煎茶道連盟が主催し、宇治市の萬福寺で「秋の夕べ」が開かれます。
煎茶道の十流派が合同で茶会を開き、月見も同時に楽しめます。
お茶席3500円(前売り料金・要予約・問い合わせTEL.0774-32-3900(代))
萩祭 梨木神社 奉納狂言
- Date
- 2007-09-23 (日)
萩がかわいく咲揃いました。
梨木神社は喧しくここに在るーと言わない、萩のように可憐で優しい佇まいの神社です。
ここで今日23日萩祭が行われ、雅楽・舞踊奉納、献茶式、句会・・と
賑やかに雅なお祭が行われました(24日(日)まで)
“きものさんぽみち”でも奉納狂言を見ようと、みんなで出かけました。
到着すると雅楽のゆったりした音楽が・・・
蘭陵王が舞われていました、この後奉納狂言が始まります
萩祭となれば『萩大名』
田舎の大名が京の名庭の盛りの宮城野の萩を愛でようと太郎冠者と出かけます
どなたでも歓迎ながら短歌を詠むのが条件
文化の素養乏しい大名は、太郎冠者に口移しで教えられても覚え切れません
「気の毒なお方」と嘆かれても埒が明かず
扇の骨と足の脛(はぎ)を見せてなんとか歌披露をこなそうとした挙句
頼みの太郎冠者にまで見放され名庭の亭主には
『この何でも無い愚か者め』といわれて終わり
この歌というのが
「七重八重 九重とこそ覚えしに 十重咲いずる 萩の花かな」 というもの。
梨木神社の萩にふさわしい狂言を、はははと愉快に見た後は、
名水を用いたお茶席で一服頂戴。
今日の御菓子は季節ピッタリの初雁、美味しいお饅でした。
初雁は9月の主菓子いろいろなお店で作られます
私の一押しの初雁は「松屋常盤」さんの初雁
“きものさんぽみち”のコンセプトは「きもので戴く美味しい和菓子」が重要ポイントの様です・・
京都 洗練の精進料理屋さん
- Date
- 2007-09-23 (日)
- Category
- 京都のおいしいもの
精進料理は、仏教思想から来た肉食禁止の為の代替えのお料理として
古来から工夫されてきたものです。
特に京都には寺院が多くあり生臭ものを廃し、菜食のみで工夫を凝らした精進料理が
大変発達しました。
一般の人々には、お寺で頂く機会はなかなかありませんが
禅宗寺院周辺には精進専門のお料理やさんが何軒かあります。
知人の進めで、その中の「大徳寺一久」 に秋の法事の下見を兼ね行って見ました。
大徳寺門前に有る一久、玄関は鄙びた佇まいながら
一旦中へ案内されると奥深さが驚きです。

広いお庭に面し、幾つもお茶室がありここでお食事をいただけるようになっています。
大徳寺ではお茶関係の行事も多く、対応できるというお話です

梅雨の晴れ間、緑が奥深い庭を眺めながらの精進料理は
丁寧に作ってあり、一口ごとに滋味豊かなやさしいお味が広がります。
最後のお抹茶と和菓子、最後のお口直しの大徳寺納豆まで
目から、下から心までほっこりしました。
お豆腐の白和え・ごぼうの湯葉まき・生麩をふんだんにあしらった煮物
その他も皆々美味しく堪能。
法事はここで決まりです。
さて大徳寺納豆、ご存知でしょうか。
(きものさんぽみち便り No.142に掲載の記事)
嵌ってやめられない後を引くお味・・・
今日のお料理の、ゆりねのきんとん風の煮物の中にも忍ばせてありました。
洋菓子屋さんもクッキーやケーキに取り入れて
風味のあるお菓子が売り出されています・・・
京都のお菓子文化の中に欠かせない大徳寺納豆、一度ご賞味あれ。
萩祭 梨木神社 狂言・萩大名
9月23日(日)
御所の東、寺町丸太町上る梨木神社で『萩祭』が開かれます

茂山千之丞社中の奉納狂言『萩大名』が演じられます。(11時ごろ)
恒例の愚鈍な大名と太郎冠者の、のんきなやり取り
境内には見頃の"宮城野の萩”も可愛く咲揃って、一緒に笑って揺れることでしょう。
その萩の木には、俳句の短冊が沢山下げられ、
名高い名水によるお抹茶の茶席も設けられています。
俳句を見せてもらい、美味しいお茶で一服となれば着物がピッタリ!
名残の単衣着物で、爽やかに初秋のきものさんぽを楽しみに
是非ともお出かけ下さい
梨木神社は、寺町通に面した御所の「清和院御門」を出てすぐ。
伊達巻 甲斐庄楠音・横櫛
玉子焼きのことではありません。
きものを着るとき長襦袢や着物の紐をしっかりとさせる為に
幅が10cm内外の細帯を締めますがこの細帯のことです。
一般的に「伊達締め」といいます。
伊達締めと伊達巻の違いは
・・・締めは、細帯の端がわざと柔かく織ってあり紐と同じように結んで締めます。
・・・巻きは、端までしっかり織ってあり、端を挟みこんで留めます。
伊達巻を締めたところ。
先日甲斐庄楠音の「横櫛」を見ていて伊達巻を発見。
「横櫛」と名づけられた作品は何枚もありますが、いずれも帯をまだ締める前の
しどけない、又、かなり妖しいなんともいえない独得の雰囲気の女性が
伊達巻を巻いてこちらを見つめています。
帯をしていない場面は、やはりそのような場合でしょうか・・・
甲斐庄楠音の画を見るとき、いろいろな話を想像してしまいます。
絵画から物語がもやのように沸いて出て
その物語の中に紛れ込んだ如くに、幻惑の時間を過ごす事になります。
甲斐庄楠音は絵画史上京都の国画創作協会のメンバーで活躍しますが
50歳代絵画から離れ映画衣装の世界でその才能を発揮しました。
昭和15年頃からは映画制作に携わり、溝口健二作品の
衣裳、風俗考証を担当、雨月物語の衣装は甲斐庄楠音の仕事です。
(ヴェネツィア映画祭銀獅子賞受賞)
その仕事の衣装制作の事で我が屋にも、30年代衣装創作の注文に
よく来られていたと聞いています。
甲斐庄楠音の描く絵画は、出会う度に引寄せられて離れがたいものです。
機会があれば是非とも着物姿の妖艶な女性美に酔って下さい。
お月見団子
9月は、月見月。
詩や絵に多く取り上げられ、物想いを誘います
収穫の時期でもあり、収穫感謝の意味も籠められた行事でもあります。
名月にさきがけ月より団子と錦・畑野老舗で求めてきました。
今年の中秋は、9月25日(満月は27日)
物干しから見た去年のおつきさん
お月見団子を三宝に乗せ、ススキ萩を活け
サラッとした単衣に着替え月を愛でる宵を過ごしましょうよ。
ずいき 葛ひき2
- Date
- 2007-09-09 (日)
- Category
- 京都のおいしいもの

出来上がった「ずいき葛引き」
熱々に、すりおろしの土生姜をたっぷり乗せると、いっそう美味しい。
次の日の冷蔵庫でよく冷やしたのも美味。
夏疲れの体の隅っこまで沁み込み“ほっこり”。
塩、薄口醤油はお好みですが
かつおの効いた一番出汁を活かし薄目が宜しいです。
余談ですが、この器は象彦さんの大振りのお椀。
(直径14cm深さ7cm・緑と朱の二色)
具沢山のおつゆ系に大活躍しています。
いろいろの葛引きのおつゆ、お味噌汁、冬の粕汁
思い浮かべるとまた ふふふ・・・
ずいき 葛ひき
- Date
- 2007-09-04 (火)
- Category
- 京都のおいしいもの
京野菜はなんでも大好きですが特に「ずいき」!
うーん言うだけでお腹が身震いするぐらい好き。
今日賀茂のおばさんが、何時ものように
『おねぇさーん』と呼ばわって持ってきてくりゃはりました!
さっそく皮をむき、一滴のお酢を入れた水でアク抜き。
たっぷりのお湯でさーっと茹でザルに取ります。
ほんのり赤いゆで汁になります。
ずいき自身もお酢でほんのりほろ酔いのうす赤い色に。
水切りしたずいきを、カツオののよぉく効いた美味しい濃厚な一番出汁で炊きます。
味付けはおすましより濃い目に。(塩・薄口醤油少々)
仕上げは、吉野葛。しっかりとろみを付けます。
熱々をふうふうしながらも、冷蔵庫で寝かせた次の日のつめたいものもどっちもグーですよ。
写真のずいきの根っこ部分は里芋、ずいきはサトイモの葉っぱです。