2006年05月
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アートな春 見逃せない美術展 目白押し
- Date
- 2006-05-21 (日)
- Category
- 春
この春、おっ!これは見逃せない
独断の“きものさんぽみち”好みの展覧会が固まって開催されます。
美術館に着物で立っている、それだけで最高に非日常!
娯楽というのは、民俗学で言う「ハレ」の場面。「ケ」である日常
お仕事に励むエネルギーがこのハレの場によって再び湧いて来るのです。
是非とも非日常の着物で力を湧かして下さい
【1】川端龍子展 4/11(火)~5/21(日)滋賀県立近代美術館
明治から昭和まで日本画会の異端児とされた龍子。南禅寺瓢亭の庭を背景にお座敷のお膳が印象的な絵、「ああこの絵!」と思われる方も多いでしょう
【2】江戸の誘惑 4/15(土)~5/28(日) 神戸市立博物館
アメリカボストン美術館の持つビゲローコレクションに、最近肉筆浮世絵が700点近く見つかりました。海外に出て行った北斎・菱川師宣・歌麿・鈴木春信の作品など、貴重な浮世絵の里帰り展
特筆は鳥山石燕「百鬼夜行図絵巻」。
この作品の肉筆は、世界でただ一点存在するもので、見逃せません!
チケットから
【3】大絵巻展 4/22(土)~6/4(日)京都国立博物館
国宝になっている三大絵巻「源氏物語」「鳥獣戯画」「伴大納言絵巻」を始め信貴山縁起・病草子・紫式部日記絵巻・法然上人絵伝など絵巻を語るとき必ず登場し、しかも大変に面白い物がこれだけ網羅される機会もなかなか無いと思います。絵巻の絵の具や紙の儚さ故からも画期的と言えます。ぜひこの機会に
【4】ニューヨーク・バークコレクション展3/15(水)~6/11(日) MIHO美術館 滋賀県 信楽
アメリカ東部の裕福な家系のメアリーバークの日本美術コレクションの、初の里帰り展。戦後からの収集ながら優れた作品が大変多く集められていてこれも見逃せない展覧会
【7】藤田嗣治展 5/30(火)~7/23(日) 京都国立近代美術館
東京国立近代美術館からの巡回
乳白色の女性の肌が有名な藤田嗣治ですが、その作品郡を実際に見る時 大変奥の深い藤田の世界があったことにきっと震撼されるはと思います。大変な力のある画家です!
伝説的逸話や戦争画の痛ましい経緯などに惑わされない、本当の藤田嗣治を見ることが出来る展覧会でしょう。
江戸の誘惑 百鬼夜行 神戸散策
- Date
- 2006-05-19 (金)
- Category
- その他
ご紹介している、神戸市立博物館の「江戸の誘惑・ボストン美術館肉筆浮世絵展を見に行ってきました。
(5月28日(日)まで開催中)
普段地味な博物館なのでせうが、着いたら正面からコーナーを曲がるまでの行列に驚きました。
しばし並んでいながらも、以前に無い着物姿の人の多い事に気がつき嬉しくなっていました。
おりしもの雨、お洒落なコートを見つけて後ろからパシャリ。
梅雨のはしり、雨の多い5月に出番も多い雨コート。
展覧会は見ごたえありました。(もう少し空いていればなおよかったのですが・・)
浮世絵は風俗画の要素も濃く、細部まで見れば見るほど、その時代の生活や雰囲気が見えて面白い、
必然的に人の足は遅くなり混んだ会場でした。
しかしへこたれず、お目当ての「鳥山石燕」百鬼夜行図肉筆画をしっかり見ました。
期待以上にすばらしい画面を堪能しました。
版画では味わえない生き生きした楽しい画、怪しいお化け達の大活躍に大満足の展覧会。
展覧会に満足の後は、せっかくの神戸、元町方面を散策です。
市立博物館近くで、宮城道雄の生誕地という碑を見つけました。神戸の人やったんですね。(「春の海」の作曲者
として有名)
まずはお腹ごしらえ、カフェ・ド・神戸(旧居留地十五番館・旧米国領事館だったカフェレストラン)
でとおもったものの待ち時間にあきらめて別館牡丹苑に変更。
お腹もいっぱい、さて前から興味の有った中国のお寺、関帝廟へ
(中日折衷の様式で大変ユニークと解説パンフレットにありました)
三国志の関羽や観音が祀られて居ます。
狛犬もエキゾチック、殆んど"あやし”の仲間
建物どれも極彩色にくらくらしそう・・・
屋根の上には、またまた百鬼夜行の妖怪お仲間発見!
関帝廟から元町へ戻っていく途中、西本願寺神戸別院があります
東京の築地本願寺ほどではありませんが、ここもかなり異文化融合風の建物です。
玄関前にはちゃんと親鸞さんがおられました
次回の神戸の散策はさてどこへ行こうかしら・・・
着物一枚は、蚕の繭 2600粒から
- Date
- 2006-05-10 (水)
- Category
- 着物
【着物一枚に必要】な
繭の数 : 2600粒
蚕 : 2700頭
桑の葉 : 98kg
生糸 : 900g
蚕の繭、絹糸の元。
ほやほやした1本は長さ:1500m
この細い繊維を何本か纏めて紡ぎ、一本の生糸にします
織物を作る糸には、ウール:羊 綿糸:綿花 麻・・と色々ありますが、
絹は、美しい色を自在に染められるのが重要な性質として珍重されてきました。
強さ、しなやかさ、艶のある絹は、なんといっても繊維の女王。その絹糸でおられた布を友禅で染めた着物は
手当てさえきちんとすれば、100年の寿命を持ちます。
おばあちゃんから孫まで三代にわたる衣装!
「養蚕」は桑さえあれば、季節に関係なく蚕を育て絹糸を取る事ができますが、大体春に始まります。
卵から4週間で成長、(その間4回の脱皮) 8日目から、2・3日で繭を作り、
10日間さなぎですごし蛾となります。
【絹糸の生産方法】
繭から取った絹糸を生糸と呼びます。
蚕が繭を作り終わったら、ヒーターで熱して殺蚕し、保存中にカビが生えたり腐敗しないように処理。
繭を熱湯で煮、数個の繭糸を纏めて一本の生糸に紡ぎます。(糸の太さによって個数を変える)
明治の日本の最大輸出品が絹糸だった事は歴史の授業で習われたとおり。
現在生糸や、絹織物の生産高が昭和50年ころに比べ1割を切る所まで落ち込んでいます。
きものを着る人がそれだけ少なくなっているから。
“きものさんぽみち”の着付け練習会は
一人できる事が出来れば、きっと何時の日にか新しいきものを作って着て見ようと
思われることを確信しての企画です。
ご興味のある方はぜひ一回500円(ボランティアで運営しています)のお稽古に
おいでなさいませ。
声明:ファイナルコンサート
- Date
- 2006-05-10 (水)
- Category
- お祭り 習俗
一昨夜の声明・聴く会の最終コンサートでした
暮れなずむ境内に篝火のはぜる音が時折響き、
誦される声が朗々と、また重低音が効き心の中までずいと入り込んできます。
通奏低音を中心線にして、その上下何階層もの音色が怪しいまでのハーモニーを作り
ただただ魅了され、身震いするほどの深い感動のひと時でした。
雅楽とコラボレーションもお互いの音楽を一気に天上に引き上げる素晴らしい演奏。
本堂毎、無常の天上に引き上げられ、天人たちのお仲間に入れてもらった思い。
コンサートホールでの演奏が、いかに厳かさを演出しても、到底たどり着かない
深遠な空間を現出した、こような機会に叉出会えることを願いつつの帰途でした。
感銘を受けた夢見心地の一夜