母手縫の「唐織・裂取り打掛」姉妹の宝物
- Date
- 2006-03-09 (木)
- Category
- 着物

我が家に有る母手縫いの「打掛」
若松華瑶の作った能衣装の名物裂百種のコレクションから
選び抜いた唐織の布地を「裂取り」(縫い合わせ)したものです。
「裂取り」とは、いろいろの裂を色取りやデザインを吟味して縫い合わせ
一枚の布として衣装を縫いあげる日本古来の手法。
唐織は豪華絢爛たる究極の織物と言われます。
もとは中国から輸入された絹織物で、室町時代には上流階級の人でなければ使用できなかった
きわめて高価な染織品。
淀君やお市の方などの衣装と言えば判りやすいでしょう。
金糸、銀糸など多色の糸を使い
綾組織の地織りに、文様の部分だけ絵緯(えぬき=色模様を織りだ色すための緯たて糸)を
やんわり浮かせて織り込んだ、重厚かつ最高に華麗な紋(模様)織です。
写真からも判るかと思います
現代では能・狂言の衣装、花嫁の打掛、帯などに使われています。
写真の衣装は、母が縫い上げ、母の子供世代・孫世代の結婚式の衣装として
実際に何度も着用したものです。
この朱の裏地に大きく染められた紋は女紋。
日本では古来、家紋の伝承に「男系のいわゆる家紋」だけでなく
平行した母系の家紋伝承がありました。
母から娘へと脈々と伝えられる「女紋」、
現代では少なくなり、「女紋」と言っても知らない人が多くなりましたが
家系を考える時、なかなか奥深い意義の有る「紋継承」の形ではないかと思われます!
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